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2012.04.14

PucaPuca 回航 5

すっかり日が暮れた頃、ようやく輪島港付近までたどり着きました。
予定よりも大分遅れた時刻でした。
ここから入港するのが、また一仕事です。
明るければ問題は無いのですが、暗くて何も見えないので、慎重に
進まなければなりません。
輪島港は長い防波堤をかわして入港するようなのですが、その先端が
なかなか見つけられない。
小さな灯台(?)(赤灯とか、青灯とか呼ばれている)が点滅しているはずなのですが。
ライトで海と防波堤を照らしながら、ゆっくりゆっくり船を進めると
ようやく入口が見つかりました。
港の中に入ると、岸の建物の灯りも見えてきます。

岸壁にPucaを舫い、ほっとしたのもつかの間。
船長Rokiさんが「潜らんなんな」とつぶやきました。
「全然スピードが上がらなかったし、おかしいだろう。
きっとペラに何かが巻きついてしまったんだ」
スクリュープロペラには時々、海藻や、ゴミなどが絡まってしまいます。
硬いものが絡まった場合は、潜って直接ナイフで切りながら、取り去るしかありません。
しかし11月の夜の海です。

Rokiさんはウェットスーツを着て、酸素ボンベを担ぎ、ゴーグルをつけ、防水懐中電灯、
ナイフを持って、スターン(船後方)のステップから海の中に下りて行きました。
私は大急ぎでお湯を沸かします。
上がって来たら、きっと凍えてしまっているでしょう。
鍋を火にかけて、また海面を覗き、ぼこぼこと泡が浮いてくるのを確認します。

10~15分くらい経ったでしょうか、Rokiさんがあがってきました。
寒さでガチガチと歯がぶつかりあっていました。
適温に調節したお湯を、少しずつ頭からかけて海水を落とし
タオルで水気を拭き取ってから船内に入りました。
毛布でぐるぐる巻きのRokiさん、熱々のココアを飲んで
翌日に備え眠りにつきました。

朝5時、輪島出港。
良いお天気で、ゴミを取り除いたお陰か、Pucaも快調に走ります。
昨日とは打って変わって、暖かで穏やかな日でした。
完全に凪の海。
途中、のんびりと泳ぐイルカとも遭遇。
千枚田の沖を通り、録剛埼を廻り、大口瀬戸から七尾湾に入りました。

見慣れた風景、見覚えのある山。
ツインブリッジが見え、青島や国民宿舎も見えて来ました。
午後3時過ぎに、ホームポートの中島町、西岸ヨットクラブに到着。

長い間眠っていたPucaPuca
叩き起こされたと思ったら、突然の過酷な旅。
本当にお疲れ様。

しかし、ゴールは新たなスタートなのです………

おわり。
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